ドライバーICの違いについて 投稿者:ノンノ 投稿日:2008/10/22(Wed) 21:12 No.325 今回、知り合いのドライバーが不調とのことで見てみますと SLA7052が付いていてフルステップ(フル/ハーフがあり)に 設定されていて、その1個が焼けていました。 探せば同じICはあるのですが、マイクロステップの方が よいかとSLA7062に交換しました。 しかしこちらの方はハーフステップ(1/2,1/4,1/8,1/16) からしか有りませんので1/2モードにしました。 実際に回転させてみますとなぜかトルクがありません。 検出抵抗や基準電圧などを調べたのですが 特に変わったことはありませんので、 不思議に思い実電流を計ってみました。 「0.04Ωのシャント抵抗の両端に5.1kの抵抗を繋いで 0.22μFを付けて平滑したのをディジタルテスターで計り 測定電圧V/0.04=電流A」 するとSLA7052の方は2相励磁状態で両コイルとも 45度状態で100%分の電流が流れているのですが、 SLA7062の方は45度状態で71%の電流しか流れていませんでした。 この差がトルクに現れていたようでその分設定を多くしました。 (141%) またこの方式の駆動回路ではA相を駆動していても /A相にも少し減った電流が反対向きに流れています。 このことは電流が2分されているのに他ならないのですが チョッピングそのものは、 例えば1Ωに2Aの電流とすると 切れている時間が約半分有りますので 1Ω*2A=2V 2V*2A=4W 4W/2=2W と半分の発熱しかしていません。 141%では 1Ω*2.8A=2.8V 2.8V*2.8A=7.9W 7.9W/2=4W と連続電流より√2倍しても同じくらいの発熱で同じくらいのトルクになるようです。 (ICメーカーに確認しました) また実際には45度の場合は更に電流が減るので もう少し多くも出来そうです。 (実際にはモーター温度を確認しながらにして下さい) またモータメーカーさんにお聞きしますと 駆動電流が多い場合は発熱によりコイル焼損、 高温(キュリー点以下でも)による 磁力減少のおそれがあるそうですが、 電流の増大による脱磁現象は起こらないそうです。 添付:325.jpg (141KB) |